イナゴ vs NHK+いのえもん

NHK「特報首都圏」ネットの“祭り”が暴走する by rina 政治/動画 - ニコニコ動画を観た。


お約束の印象操作的な手法とか、半ヤラセ丸出しの「当事者」素材とか、イナゴたちを釣り上げることにはそこそこ成功しているようだ。


自分は、地方ローカルの30分番組ではこんなもんだろう、と観ていたが、ひとつ気になるところがあった。


いのえもんの受け答えは、全体的には冷静で(前半の印象誘導を解消できたかは別として)大きくは的は外していないと思ったが、その一部がとくに引っ掛かった。

アナウンサ: マスコミの報道は既に偏向している、と、思っている、と言うことですか(薄ら笑いを浮かべながら)


いのえもん: まあ、そういう思い込みがあるんでしょうね。なにがしかマスコミは我々に隠していることがあるんではないかと


アナウンサ: マスコミには書いてない、実はこういう事なんだというのが、感情のフックになっていくということなんでしょうかね…(薄ら笑いを浮かべながら)


いのえもん: どんどんそこが引っ掛かっていくんでしょうね。それが次の新たな言説を生んでいって、だからこそマスコミは嘘を付いているんだ、という風に思ってしまって、「マスゴミ」と言ったりするということに繋がっていってるんだと思います


アナウンサ: マス「ゴミ」ですか(笑い調で)


いのえもん: はい(やや笑い調)


これって、基本的で重要な要因のひとつだと思うんだけど、笑い事にしてる場合なんだろうか。


この番組は、祭りと銘打ってはいるが、内容はそれに留まってはいない。とすれば、この機会にいのえもんがこれに切り込まなかった事は小さな問題ではない。