「マシン語を知らない子ども達」の問題点

イデオロギーの問題にされてしまったけど、こっちで書いた通り、ハードやシステムに関する基礎知識はプロとして*1必須なのは当たり前。だって、知らなきゃ正しい仕事ができないんだから。


http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20070911/1189493767 マシン語を知らない子ども達」は、「今の若い奴らはマシン語を知らない!」と嘆いて、いくつかの問題事例を挙げ、「ほら、マシン語使えないとこうだよ」とマシン語の習得を勧めている。ここで挙げられた問題事例はいずれも困ったことばかり。こうFUDを突きつけられると、「やっぱマシン語かなぁ」と思う人が出るのも仕方ない。だが、これらの問題事例はいずれもマシン語の知識とは関係がない問題。マシン語と関係ないことをあげて、マシン語マシン語と煽っている。それらの問題回避・対処に必要なのは、ハードやシステムに関する基礎知識であって、マシン語のスキルではない。


実際のプログラミングや開発・保守で役に立つハードやシステムに関する基礎知識は、普段の自分の体験を思い出しながらさらっと文献を読む程度で足りてしまう。しかし、マシン語で実際プログラムを書くまで求めると、ハードルが上がってしまう。挙げられたような問題をしでかしてしまう技術者には、ほかにも学ばなくてはいけないことはいくらでもあるのに。


もちろん、ハードやシステムに関する基礎知識を学ぶ方法として、マシン語アセンブリ)でプログラムを書いてみる、というのは時間さえ取れるなら悪くない*2。それに、年配者には思い入れのある体験だろう。年配者じゃなくても小鼻をヒクつかせて語りたい体験かもしれないし、なにより、心ある技術者には魅力的だ。しかし、嘘のFUDでそれを勧めるのは頂けない。


ところで、「マシン語」っていう言い方は、ベーマガ方面出身ですかね?TK-80ではそういう呼び方はしてないような気がするけど。

*1:もちろん趣味でもちゃんとやるには

*2:id:shi3zさんが給料を払ってそれをさせているのなら太っ腹だ